TECHNOLOGY
業界最先端の
ウルトラ高純度水素精製技術
「VASA-UHP」を採用。
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特徴199.9999%以上の超高純度需要に対応
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特徴2優れた水素の回収率・精製量
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特徴3膜の耐久性が大幅に向上
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特徴4従来技術に比べ低コスト
P R O D U C T S
透過膜にVASAを採用し、
水素回収率、耐久性や水素精製量も劇的に向上。
私たちが開発に携わっているウルトラ高純度水素精製技術「VASA-UHP」では、バナジウム金属ベースの透過膜分離方式を採用。既存のPSA方式に比べて精製効率が高く、大規模な設備もメンテナンスの手間も不要です。しかも、透過膜には最先端技術の粋を集めたVASA(バナジウム超合金)を採用することで、水素回収率だけでなく膜の耐久性や水素精製量も劇的に向上。99.9999%以上の超高純度需要にも応えるポテンシャルを有します。また、透過膜分離方式には従来、パラジウム合金を用いていましたが、安価なバナジウム超合金に換えることでエネルギーコストを大幅に低減することが可能になります。
ウルトラ高純度水素精製技術「VASA-UHP」の可能性を
最大限に引き出すコアモジュール「VASA module」
VASA moduleは、私たちが開発・製造する超高純度水素精製装置の心臓部を担います。このモジュールは、バナジウム超合金「VASA」やウルトラ高純度水素精製技術「VASA-UHP」が秘めている可能性を最大限に引き出し、さまざまな分野の次世代技術革新に貢献します。モジュールの小型化・軽量化により水素精製装置全体のコンパクト化を実現する一方、プラントを含む大型ユニットへの展開も可能。ご要望に応じて、カスタムオーダーにて製造いたします。
各種水素透過(分離)金属・合金膜の特性・特徴の比較
透過膜分離方式は、従来のPSA方式に比べ、工程が短く済み、メンテナンスの手間もかからず、設備をコンパクトにできます。ただ、これまでは高価なパラジウム合金を利用してきました。バナジウム超合金を使うことで、コストを低減できる上、高純度精製が可能。課題だった耐久性も大幅に向上します。
Reference
- 1)常木達也ら,Pd-Cu 合金の水素透過特性,日本金属学会誌,Vol. 70, No. 8, 2006, pp. 658-661.
- 2)鈴木飛鳥,水素透過金属膜における新しい学術体系の構築と低温作動型合金膜の最適設計への展開,名古屋大学博士(工学)学位論文,甲第11599号,2016-09-27, p.42.
- 3)松本佳久,高圧アロトロピー組織制御による水素分離膜の創成と低温作動シナジー合金膜への応用,科学研究費助成事業研究成果報告書,2018.6.12, p. 3.
- 4)吉永英雄ら,バナジウム合金膜を用いた大容量超高純度水素分離デバイスの開発,まてりあ,Vol. 57, No. 1, 2018, p. 25.
- 5)S. Adhikari and S. Fernando, Hydrogen Membrane Separation Techniques, Ind. Eng. Chem. Res. 45 (2006) 875-881.
- 6)地金価格(売値)からの単純組成計算による概算値(2024.11.15現在)
- 7)太陽鉱工開発部からのヒアリング(2024.11.18)による概算値(変動の可能性有り)
応用分野
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半導体製造における前工程
半導体製造の洗浄・成膜・露光・現像・エッチングといった前工程において、水素は多くの重要な役割を担っています。特に、新世代と呼ばれる2nmプロセスルールの半導体、EV(電気自動車)の出力制御などで使われるパワー半導体を製造するには、不純物がほとんど含まれない99.9999%以上の超高純度水素が必要となります。
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医 療抗酸化環境
最先端医療において、活性酸素による細胞壊死のリスクから人体を守る抗酸化力が注目されており、さまざまな医療機関・研究機関で新たな治療法の開発が行われています。そういった先進的な研究や治療の場では、手術や臓器保存を行う環境に超高純度の水素ガスを供給する機器・設備の導入が進められています。
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モビリティFCV
FCV(燃料電池車)は、EVとともに環境にやさしい自動車として期待されていますが、EVの充電時間に比べてFCVの水素の充填時間は短く、航続距離が長いという特徴があります。EVの課題は充電インフラの普及ですが、FCVでは水素供給設備を増やす必要があります。「VASA-UHP」は、インフラ整備のコンパクト化に大きく貢献できます。