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CEO INTERVIEW

大分から、世界へ──
Ultra-High Purityがゼロからつくる
超高純度水素と暮らす未来

大分から、
世界へ──
Ultra-High
Purityがゼロから
つくる超高純度水素
と暮らす未来

株式会社Ultra-High Purity(以下、UHP)は、「大分から世界へ」という志を胸に、地域発のエネルギー技術で未来を動かすことを使命とする、創業間もないスタートアップです。私たちは、日本の水素社会の一翼を担うメンバーとして、スキルや学歴以上に「人間性」を重視します。自分で考え、動かし、つくり上げていく「当事者」としてプロジェクトに関わってくださる方を求めています。ゼロからイチを生み出す、人生で一度しか味わえない挑戦を私たちと一緒に本気で楽しみませんか。

CEO INTERVIEW ビジュアル

株式会社Ultra-High Purity(以下、UHP)は、「大分から世界へ」という志を胸に、地域発のエネルギー技術で未来を動かすことを使命とする、創業間もないスタートアップです。私たちは、日本の水素社会の一翼を担うメンバーとして、スキルや学歴以上に「人間性」を重視します。自分で考え、動かし、つくり上げていく「当事者」としてプロジェクトに関わってくださる方を求めています。ゼロからイチを生み出す、人生で一度しか味わえない挑戦を私たちと一緒に本気で楽しみませんか。

株式会社Ultra-High Purity 
代表取締役社長 横山 元浩

大分県大分市出身。1990年、大分工業高等専門学校 機械工学科を卒業後、新卒で金属加工機械のグローバルメーカー「アマダ」にメカニカルエンジニアとして入社。1992年、母が経営する鉄工所を継ぐため大分にUターンし、1998年に経営者として父の経営する資材メーカーへ移る。2024年4月、大分市内に、ウルトラ高純度水素の精製技術を発信する「Ultra-High Purity」を設立。

01私たちが目指しているもの

── 最近の水素市場については、どう感じていますか。
世界では今、脱炭素社会に向けた動きが加速しています。欧米では「2035年までにガソリン車の新車販売をやめる」という方針が掲げられ、電気自動車(EV)やハイブリッド車と並んで、水素自動車も注目されています。水素の魅力は、排出されるのが“水”だけであること、そして地球上のどこにでも存在すること。日本はエネルギー自給率が低い国ですが、水素を「国産エネルギー」として確保できれば、競争力は大きく上がると考えます。

2月に完成したウルトラ高純度水素精製装置のプロトタイプ「UHP-VASABM250101」
2月に完成したウルトラ高純度水素精製装置のプロトタイプ「UHP-VASABM250101」

── UHPの事業内容を教えてください。
私たちは、「ウルトラ高純度水素」の精製装置を開発しています。この事業は、大分高専の松本佳久教授による特許技術「VASA®–UHP」をもとに、東海理化、太陽鉱工、そして当社の3社合同で進めています。創業から1年のルーキー企業でありながら、東海理化、太陽鉱工といった大企業の方々と対等に意見を交わしながら開発を進められるのは、非常に貴重な経験であり僥倖だと受け止めています。
2025年2月には試作機「UHP-VASABM250101」が完成し、東京ビッグサイトの展示会で国内外200社以上から高い関心をいただきました。展示会では、松本教授とともに研究を進めてきた大学教授の方々から「完成させてくれてありがとう」と声をかけていただきました。その瞬間、胸が熱くなりましたね。長年の研究がようやく形になり、社会に貢献できる段階に来たと実感しました。

── 「VASA®–UHP」の特長とは何でしょうか。
最大の特長は、その場で水素を生み出せる“地産地消型”の技術だということです。「VASA®-UHP」を使えば、高コストな水素輸送・貯蔵が不要となり、必要な場所で、必要な分だけ高純度の水素を精製できます。私たちは、水素精製装置の中核となるモジュール──例えばパソコンでいえばCPUにあたる心臓部──の開発を担っています。

── 今後の展望を教えてください。
水素は、医療や宇宙、半導体といった最先端分野にも応用できる可能性があります。例えば臓器移植では、水素環境下で摘出すると臓器が壊死しにくいという研究も進んでいます。私たちは、水素精製のコア技術を産学官連携の力で「大分から世界へ」発信し、地域発のエネルギー技術で未来を動かすことが自らの使命だと考えています。

2024年10月、台湾国際イノベーション技術見本市(Taiwan Innotech Expo)2024で、来るべき水素社会の実現に向けたVASA®–UHPを提案しました。
2024年10月、台湾国際イノベーション技術見本市(Taiwan Innotech Expo)2024で、来るべき水素社会の実現に向けたVASA®–UHPを提案しました。

02経営と人

── UHPの経営理念を教えてください。
私たちの理念は、「メンバーとその家族を物心ともに豊かにすること」です。創業者である自分は他の事業で収入を得ているので、UHPの利益が出るまでは一円ももらわず、すべてをメンバーに還元するつもりです。会社を大きくすることが目的ではなく、50人くらいの規模で、全員が主役として働ける会社にしたいと考えています。
経営において一番大切にしているのは「人」です。私は元来、人に何かをしてあげるのが好きで、社員の笑顔を見ると元気をもらえます。利益が出ればボーナスに反映したり、お子さんの入学祝いをサプライズで渡したりと、社員やその家族の生活を少しでも支えたいと思っています。昨年はお米の価格が高騰していたので、社員全員に日頃の感謝の気持ちを込めて、新米を90キロずつ配りました。
こういう行動は、鉄工所を経営していた母の「社員は家族」という考え方に影響を強く受けているからだと思います。経営とは、数字だけでなく“人間らしさ”を守ること。社員が疲れていたらドーナツを買って帰る──そういった小さな行動の積み重ねが会社の文化をつくると信じています。

03大分の魅力

── UHPは大分の企業ですが、大分にはどういう魅力がありますか。
まず、食べ物が美味しいです。ふぐ、関アジ、関サバ、城下カレイなどの海の幸をはじめ、大分は食のレベルが高いと思います。名産のかぼすも良いですよ。絞って食べると香りが最高です。味噌汁にかぼすを入れる人も多いんです。
大分は温泉でも有名ですね。別府や由布院はもちろん、大分市内にも源泉かけ流しの施設が多くあります。仕事を終えて温泉に入り、美味しいご飯を食べて一息つく──そんな生活が自然にできます。
自然と都市のバランスが良く、暮らしやすさの点でも申し分ありません。ONでは“ゼロをイチ”にする新しいことへの挑戦に集中し、OFFではリラックスして過ごす。一言で表現するなら、それが大分の良さです。Uターン・Iターンを考えているみなさんにとっても、とても魅力的だと思います。

穏やかな都市環境に加え、大分市内と大分空港を結ぶホバークラフトが復活。首都圏へのアクセス性も向上されました。
穏やかな都市環境に加え、大分市内と大分空港を結ぶホバークラフトが復活。首都圏へのアクセス性も向上されました。

04求める
メンバー像

UHPが、太陽鉱工・東海理化と共同で開発しているコアモジュール「VASA® module」
UHPが、太陽鉱工・東海理化と共同で開発しているコアモジュール「VASA® module」

── どんな人と一緒に働きたいですか。
私たちは創業間もないチームであり、だからこそ、全員が“当事者”としてプロジェクトを動かしています。新入社員でも、自分の意見を発信し、意思決定に関わっています。
UHPが大切にしているのは、スキルや学歴ではなく、「人に感謝できるか」「誠実に取り組めるか」といった人間性です。知識や技術は入社してからでも十分に身につけられますし、苦手なところはメンバー同士で補い合えますから。
入社後は、日本の水素社会の一翼を担うメンバーの一員となります。野球に例えるなら、打順は必ず回ってきますから、バッターボックスでは失敗を恐れず、思いっきりバットを振ってほしいと思います。創業期である今こそ、日々の挑戦が会社の成長に直結します。

── UHPに興味関心を持っているみなさんにメッセージをお願いします。
新たにUHPのメンバーになっていただける人には、「当事者」としてプロジェクトに関わることを求めます。指示を待つのではなく、自分で考え、動かし、つくり上げていく。そうした人が集まることで、UHPはどんどん前に進みます。最初から完璧な人間などいませんから、時間をかけて私たちと一緒に当事者になってもらえたら嬉しいです。
UHPは、この水素業界で、かつてのチャレンジングなインテルを目指します。ゼロからイチを生み出し、水素社会を動かす挑戦は、「人生で一度しか味わえない経験」になるはずです。私たちは、そんな挑戦を本気で楽しめる仲間を心から待っています。

2025年2月に完成した、ウルトラ高純度水素精製装置のプロトタイプ「UHP-VASABM250101」
2025年2月に完成した、ウルトラ高純度水素精製装置のプロトタイプ「UHP-VASABM250101」

このインタビューは、Wantedlyに掲載された記事を著者の許諾を得て、再構成したものです。
Original Text Produced by ECHO Inc.
Writing 原 由希奈